2008年5月22日木曜日

Windowsマシンとファイルのやりとりをしたい

Ubuntuならば、Windowsとのファイル共有も簡単

1、Ubuntu側のフォルダ共有設定

Ubuntuのパネルメニューの「システム」-「システム管理」-「フォルダの共有」を開く。

初回の起動時にだけ、sambaおよびNFSという共有プロトコルのダウンロード&インストールを促される。
両方にチェックが入った状態で、OKを。ログイン時と同じパスワードを入力。

パッケージファイルのダウンロード&インストールが終わったら、「ロックの解除(U)」をクリックでパスワードを入力。
開いた画面で、「+追加」をクリック


ここで、共有させたいフォルダを選択。
「共有プロトコル」は「Windowsネットワーク(SMB)」を選択
デフォルトで「読み込み専用(R)」にチェックが入っているが、このままだと、共有先のマシンからファイルのコピーができないので、読み書きを可能とするには、ここのチェックを外しておこう。

「全般的なプロパティ」タブに移り、必要に応じてドメイン名もしくはワークグループ名を入力し、設定画面を閉じる。


次にsambaユーザの登録とパスワードの設定をします。samba、マシンのログイン・アカウントとは別に、独自のユーザ名とパスワードで認証をしている。
そのために、samaba用のユーザ&パスワードの設定を。

「ユーザ」タブに移動。

アクセス権を与えたいユーザ名にチェック。
現れた画面でアクセス用のパスワードを入力。

フォルダ共有の設定は以上で終わりだ。

これで、Ubuntu側で設定した共有フォルダを、Windows側から参照できるようになった。


2、Windows側の共有フォルダの設定

Windows側の共有フォルダの設定は、Windowsにおける共有の設定と全く同じだ。
共有させたいフォルダ上で右クリックをして、メニュー一覧から「プロパティ」もしくは「共有」を選択して設定画面で指定すればOK。
これで、Ubuntu側からもWindowsの共有フォルダにアクセスし、読み書きができるようになっているはずだ。

デスクトップにゴミ箱を追加したい

■「設定エディタ」で追加
「システム」-「設定」-「メインメニュー」を開き、「システムツール」を選び、右ペインで「設定エディタ」にチェックを入れる。

「アプリケーション」-「システムツール」に追加されている「設定エディタ」を起動。



[apps]-[nautilus]-[desktop] と辿り、右ペインに現れる、[trash_icon_visible]にチェックを。これで、デスクトップにゴミ箱が表示される。同様 に、[computer_icon_visible]で、コンピュータ・アイコンが、[home_icon_visible]でホームディレクトリのアイ コンが[network_icon_visible]でネットワーク・アイコン、[volumes_visible]で、マウントされたディスクのアイコ ンが表示されるようになる。

固定アドレスを設定したい 

ネットワークアドレスの設定


「システム」-「システム管理」-「ネットワーク」を開く。
「ロックの解除(U)」をクリック。パスワードの入力を求められるので、ログイン時のパスワードを入力。


設定を変えたい接続をリストから選んで、「プロパティ(P)」をクリック。
「ローミングを有効にする」のチェックを外し、「設定(C):IPアドレスを固定する」を選び、IPアドレス、ゲートウェイを指定する。(サブネット・マスクは自動で入力される)

NTFS領域/ディスクのファイルを読み書きしたい

Windowsのディスクへのファイルの読み書き



Windowsのディスク・フォーマットは、Fat16、Fat32、NTFSなどがお馴染み。
Ubuntuでは旧来からFat形式のディスクの読み書きに対応していたが、NTFS形式にも対応するようになった。ただし、開こうとすると、初回には、警告が出てパスワードの入力を求められる。
その際に、パスワードを保存しておけば、次回以降は、パスワードを入力する事なく、ディスクの中身を参照し、ファイルの読み書きができるようになる。重要なファイルを誤って消さないように気をつけよう。

スペックが古いマシンでUbuntuが重い

Xubuntuデスクトップに変更してみるのも手だ

標準のUbuntuのデスクトップ・マネージャはGnome。実用で最低限必要と感じられるメモリ容量は384MB。
それよりも搭載メモリが少なく、動作が重いと感じられる場合、Xubuntuに乗り換えるという手がある。
その場合、ゼロからインストールをせずとも使用中の環境を引き継ぐことができる。

Synatpicパッケージ・マネージャで「xubuntu-desktop」と検索し、追加インストールしよう。


インストール後にいったんログアウト。 「オプション(T)」-「セッションの選択(S)」をクリック、「Xfce Session」を選んでログインする。

これで、動作が軽いデスクトップ・マネージャXfceに切り替わる。

新しいマシン(環境)に変更した時に、従来の設定を引き継ぎたい

「隠しファイル」の隠れ(?)機能

ファイルブラウザで、「表示(V)」-「隠しファイルを表示する(H)」にチェックを入れてみよう。ショートカットの「Ctrl+H」でも同じだ。
すると、ディレクトリによっては、「.XXXX」のように、フォルダ/ファイル名称の先頭にピリオドがついたものが現れる。これらが「隠しファイル」だ。


この隠しファイル、様々なディレクトリに存在するが、自分の「ホームディレクトリ」=「/home/xxxx」には、ピリオド+アプリケーション名のものが多数ある。
それは、それぞれのアプリケーションの設定ファイルとなっている。例えば、Firefoxのブックマークやアドオン、メーラーの設定など。
したがって、これらを新しい環境の自分のホームディレクトリの直下にコピーすれば、それまでの環境を引き継ぐ事ができる。

まっさらにインストールしなおした場合などに便利だ。ハードディスクも安くなって来ている昨今、普段からホームディレクトリはバックアップを取るようにしておこう。

2008年5月4日日曜日

VirtualBoxのGuest Additionsのインストール

VirtualBoxでゲストOSを動かす場合、Guest Additonsの追加が必須だ。これを入れないとマウスの挙動がおかしくなり、グラフィックスのパフォーマンスが低く、動作が遅い。
WindowsをゲストOSとして稼働する場合、GuestAdditionsのインストールは、普通のアプリケーションのインストールと同じで簡単にできる。しかし、ゲストOSがUbuntuを含めLinux系の場合、下記の手順で行うことができる。





VirtualBoxのプルダウンメニューから、「デバイス(D)」-「Guest Additonsのインストール(I)」を開くと、ゲストOSのデスクトップ上にCD-ROMのアイコンが現れる。
CD-ROMを開いて、ディレクトリ名を調べておこう。
この例では、「/media/cdromO」とする。



「アプリケーション」-「アクセサリ」-「端末」を開いて、画面の通り入力しよう。
インストールの修了後は、ゲストOSの再起動が必要だ。

VirtualBoxの起動時にエラーがでる

Ubuntu上でWindowsや他のLinuxなどを動かす事ができる仮想デスクトップ。Ubuntuのα版、β版の稼働テストを行う際にも便利だ。
Ubuntuで標準でインストールできるのが、VirutualBox。「アプリケーション」-「追加と削除...」、またはSynapticパッケージ・マネージャからインストール可能だ。

インストールはウィザードに従っていけばいいので簡単だ。


ここでは、つまづきやすいポイントに絞って解説しよう。
一つ目は、VirtualBoxの起動時に、エラーメッセージが出る事への対応だ。

このアラートは、「/dev/vboxdrv」に「vboxusers」による書き込みの権利を付与する必要があるというものだ。

「システム」-「システム管理」-「ユーザとグループ」を開き、「ロックの解除(U)」を選んでパスワードを入力。
「グループの管理(M)」をクリックする。

リストから「vboxusers」を選んで、「プロパティ(P)」を選ぼう。

グループのメンバのリストが現れたら、自分のアカウント名にチェックを入れ、「OK」しよう。


いったんログアウトし、再ログインすれば、エラーが現れなくなることだろう。

2008年5月1日木曜日

内蔵でディスクを増設したい

増設ディスクを読み書きできるようにする

Windowsのハードディスクは、NTFSやFAT形式でフォーマットされるが、Ubuntuの標準は「ext3」という形式。このフォーマットのディスクの場合、増設時には自動的に認識されるのだが、一筋縄ではいかないのが、権限の問題。
内蔵ディスクを増設した場合、ファイルを書き込もうとすると、「権限がありません」というアラートと共に拒否されてしまう。

内蔵ディスクの増設設定は、以下の手順となる。


1、マウントポイントの作成


増設のハードディスクをケーブルで正しく接続した後、パーティション・ツールである「gparted」でフォーマットしておこう。この例では、「ext3」形式でフォーマット。

端末から「sudo nautilus」と入力してEnter、パスワードを入力、ファイルブラウザを管理者権限で起動する。

続いて「/media」ディレクトリを表示させ、「disk2」など、好みの名称で新しいフォルダを作成。
作成したフォルダアイコン上で右クリック。「プロパティ」から「アクセス権」のタブを選択。

「所有者(O)」で、rootとなっているところをクリックし、リスト一覧から自分のログインアカウントを選ぶ。

フォルダのアクセス権は、「作成と削除」、ファイルのアクセス権は、「読み書き」に
グループ、その他についても、それぞれアクセス権を設定し、最後に、「これらの権限をEncloseなファイルに適用する」をクリック。

実はこのフォルダ、「マウントポイント」と言い「/media/disk2」以下に増設したディスクがぶら下がる事になる。アクセス権の設定は、このハードディスクに、ファイルを読み書きできるようにするためのものだ。

2、ディスクのラベルの確認

端末から、「sudo fdisk -l」として、ディスクがどのように認識されているかをチェックし、ディスクラベル(sdb1など)を間違えないように確認をしておこう。


3、設定ファイルへの記述

起動時に自動的にディスクがマウントされるように設定ファイルで指定をしておく。

管理者権限のファイルブラウザで、「/etc」ディレクトリに移動し、「fstab」というファイルをダブルクリックで開く。
その最下行に、下記の要領で、記述をして保存しておく。

/dev/xxxx /media/disk2 ext3 defaults 0 0

*「xxxx」のところには、「2」で確認したディスクラベル(sdb1など)を入れる。

この書式の意味は次の通り。
「/dev/xxxxx」のディスクを、ubuntuのファイルシステムの「/media/sda_disk」にマウントし、そのファイルシステムは ext3で、特にオプションは必要なく、dump不要のファイルシステムであり、システム起動時にはfsckチェックは行わない


4、正しくマウントされるかをテストする


sudo mount -a
と端末にコマンドを打ってみよう。この「-a」というオプションは、fstabの記述とおりにマウントさせるというオプションだ。

これで、ちゃんと増設ディスクのアイコンが表れたら成功だ。再起動してみても、自動でマウントされるかを確認し、ディスクにファイルの読み書きができるか確認してみよう。


(参考)Ubuntuでのハードディスク表記(ディスクラベル)
1、IDEドライブの場合、
hda:プライマリマスター、hdb:プライマリスレーブ、hdc:セカンダリマスター、hdd:セカンダリスレーブ

2、USB接続のドライブ、SATA接続のドライブの場合
sda、sdb、sdc、sdd、、、