増設ディスクを読み書きできるようにする
Windowsのハードディスクは、NTFSやFAT形式でフォーマットされるが、Ubuntuの標準は「ext3」という形式。このフォーマットのディスクの場合、増設時には自動的に認識されるのだが、一筋縄ではいかないのが、権限の問題。
内蔵ディスクを増設した場合、ファイルを書き込もうとすると、「権限がありません」というアラートと共に拒否されてしまう。
内蔵ディスクの増設設定は、以下の手順となる。
1、マウントポイントの作成
増設のハードディスクをケーブルで正しく接続した後、パーティション・ツールである「gparted」でフォーマットしておこう。この例では、「ext3」形式でフォーマット。
端末から「sudo nautilus」と入力してEnter、パスワードを入力、ファイルブラウザを管理者権限で起動する。
続いて「/media」ディレクトリを表示させ、「disk2」など、好みの名称で新しいフォルダを作成。
作成したフォルダアイコン上で右クリック。「プロパティ」から「アクセス権」のタブを選択。
「所有者(O)」で、rootとなっているところをクリックし、リスト一覧から自分のログインアカウントを選ぶ。
フォルダのアクセス権は、「作成と削除」、ファイルのアクセス権は、「読み書き」に
グループ、その他についても、それぞれアクセス権を設定し、最後に、「これらの権限をEncloseなファイルに適用する」をクリック。
実はこのフォルダ、「マウントポイント」と言い「/media/disk2」以下に増設したディスクがぶら下がる事になる。アクセス権の設定は、このハードディスクに、ファイルを読み書きできるようにするためのものだ。
2、ディスクのラベルの確認
端末から、「sudo fdisk -l」として、ディスクがどのように認識されているかをチェックし、ディスクラベル(sdb1など)を間違えないように確認をしておこう。
3、設定ファイルへの記述
起動時に自動的にディスクがマウントされるように設定ファイルで指定をしておく。
管理者権限のファイルブラウザで、「/etc」ディレクトリに移動し、「fstab」というファイルをダブルクリックで開く。
その最下行に、下記の要領で、記述をして保存しておく。
/dev/xxxx /media/disk2 ext3 defaults 0 0
*「xxxx」のところには、「2」で確認したディスクラベル(sdb1など)を入れる。
この書式の意味は次の通り。
「/dev/xxxxx」のディスクを、ubuntuのファイルシステムの「/media/sda_disk」にマウントし、そのファイルシステムは ext3で、特にオプションは必要なく、dump不要のファイルシステムであり、システム起動時にはfsckチェックは行わない
4、正しくマウントされるかをテストする
sudo mount -a
と端末にコマンドを打ってみよう。この「-a」というオプションは、fstabの記述とおりにマウントさせるというオプションだ。
これで、ちゃんと増設ディスクのアイコンが表れたら成功だ。再起動してみても、自動でマウントされるかを確認し、ディスクにファイルの読み書きができるか確認してみよう。
(参考)Ubuntuでのハードディスク表記(ディスクラベル)
1、IDEドライブの場合、
hda:プライマリマスター、hdb:プライマリスレーブ、hdc:セカンダリマスター、hdd:セカンダリスレーブ
2、USB接続のドライブ、SATA接続のドライブの場合
sda、sdb、sdc、sdd、、、
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